健康ノート

冬からはじめる花粉症対策

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画像・AdobeStock

原因の一つは、腸の免疫システム異常

花粉症は、花粉に過剰反応することで生じるアレルギー症状です。

近年、花粉症患者が急増している原因には、造林計画によって花粉の量が大幅に増えたことや、大気汚染で鼻の粘膜が弱くなったなどがありますが、最近になって腸の免疫システムの異常も関係していることがわかってきました。

慢性的な便秘、また暴飲暴食、油と糖の過剰摂取、運動不足などは腸の免疫力を低下させ、アレルギー症状を引き起こす原因になります。身に覚えのある人はすぐにでも改善したいものです。
そのためには、まだ寒い冬のうちから対策をはじめましょう。

まず、腸内に善玉菌を増やして腸内環境を整えます。納豆や味噌、ぬか漬け、ヨーグルトなどの発酵食品は善玉菌を増やす働きがあるとされています。腸の冷えも花粉症を引き起こすと考えられているので、体を温める食品、ショウガやニンニク、玉ネギなど香りの強い野菜なども積極的にとりたいものです。

東洋医学からみる花粉症

東洋医学では、花粉症の人は水分の代謝異常を意味する「水毒」と呼ばれる体質と考えられています。
「水毒」を改善するには、適度な運動で体液の流れを良くすることが必要。具体的には気功やヨガ、太極拳などで、体液の流れを良くするとともに体を内部から温めます。
呼吸の仕方にも意識を向けるので、鼻の粘膜も鍛えられて一石二鳥ともいえるでしょう。

最後に、目と鼻の不快感をスッキリさせるツボをご紹介します。

(1)印堂[いんどう]
鼻水、鼻づまり、くしゃみ
眉間の中央。片手の中指、もしくは両手の中指で同時に押してもよい

(2)合谷[ごうこく]
花粉症だけでなく肩こりやストレスにもきくという万能ツボ
手の甲の親指と人差し指の骨が交差する内側のくぼみ。押すほうの手でもう一方の手を挟むように掴み、親指で強めに押す。花粉の季節が始まる前から毎日、数分でも押すとよい

(3)迎香[げいこう]
鼻づまり
小鼻の脇に近い犬歯の根元にあるツボ。両手の中指で上から下に向かって押しつけるように

(4)鼻通[びつう]
鼻水、鼻づまり
鼻の両側の真ん中にあるくぼんだところ。両手の人差し指で押す

(5)承泣[しょうきゅう]
目のかゆみ、充血、涙目
目の瞳孔から真下に下りた、目の周囲の骨の真ん中あたり。両手の中指で同時に押す

(6)晴明[せいめい]
目の充血、眼精疲労
目頭の先端のくぼんだところ。親指と人差し指で摘むように押す

今年はぜひ、早い時期から対策をしてみましょう。

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