インタビュー

「攻めの養生」で最後まで輝かせる人生 帯津三敬病院名誉院長 帯津良一

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いつまでも心の豊かさや品性を保ち、颯爽とした人生を送りたいもの。それには、どんな心がけや生活習慣が大切なのか。自然治癒力を高める治療に情熱を注いでいる帯津良一さんに、その秘訣をうかがった。

帯津良一

心がけは寿命にも影響する

長年、私は外科医として食道がんの治療に携わってきました。しかし、経験的に「西洋医学だけでは、がんは克服できない」という確信をもちました。そこで、西洋医学と東洋医学を統合させて心、体、生命を一体として診るホリスティック医学を志し、病院を設立したわけです。いま、治療に対するある程度の輪郭がようやく見えてきました。

これまでに数多くの患者さんと接してきましたが、回復を遂げる方のなかには、心の持ち方次第で、いのちの力が輝き始める患者さんが多くいらっしゃいます。

そこで、私は病を患っている人や予防している人に、「攻めの養生」を考案し、すすめてまいりました。これはいのちのエネルギーを日々高めるための習慣や死生観を含めた幅広い生活術をいいます。

江戸時代に貝原益軒(かいばらえきけん)が書いた『養生訓』には、次のようなことが述べられています。「人のいのちは、天からの贈り物だけれど、寿命は日々、自らの心がけ次第である」と。実際に益軒は84歳という、当時にしては長寿をまっとうしています。

日ごろの心構えは、人の寿命にかかわるくらい大切なことなのですね。
「攻めの養生」について、項目別に簡単に説明いたしましょう。

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