健康ノート

食べて元気! 発酵食品のパワー

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塩麹(画像・AdobeStock)

以前ブームになった塩麹(しおこうじ)は、いまや外食産業のメニューにまで取り入れられるほどの人気ぶりです。

塩麹は、米麹に塩と水を加えて発酵させたものですが、麹菌にはビタミンや乳酸菌が豊富に含まれており、整腸作用や美肌作用があるとのこと。また、活性酸素を体内で中和する働きがあるため、老化予防も期待できるとか。

麹に限らず、昔からよく知られている発酵食品には、味噌や醤油、糠漬け、納豆、そしてヨーグルトやチーズ、キムチなどがあります。
発酵は、食材の保存性を高め、独特の風味を生み出すだけでなく、本来の食材よりも栄養価が高まり、消化吸収が良くなるなど、私たちの体に有益な作用をもたらします。

たとえば、大豆が納豆菌により発酵した納豆は、その発酵過程で多くの有効成分が作られます。
なかでも、特に注目されているのが、大豆には含まれない独自の成分「ナットウキナーゼ」です。

この「ナットウキナーゼ」は、数ある発酵食品のなかで納豆だけに含まれる酵素で、血栓を溶かし、脳血栓や心筋梗塞、動脈硬化などの生活習慣病の予防に役立つといわれています。また、牛乳が乳酸菌によって発酵したヨーグルトにおいては、牛乳よりもカルシウムが吸収されやすい形に変化しています。

発酵することで、本来の食材よりも体に有用な要素がパワーアップする発酵食品。こんなに素晴らしい食品を利用しない手はありません。

朝食は昔ながらの定番メニュー、納豆と味噌汁、糠漬けが最強トリオですが、パン食のときはチーズトーストにしたり、ヨーグルトを添えたりするといいでしょう。味噌汁にヨーグルトを少し加えると、味がまろやかになります。ぜひ、お試しを。

醤油や味噌と同様に、調味料として手軽に使えるのが前述の塩麹。納豆や味噌汁に少量加えると味に深みが増し、ご飯はふっくらと炊き上がります。塩麹は和洋中を問わず何にでも使える万能調味料なので、常備していろいろ活用してみませんか。

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