インタビュー

ティク・ナット・ハン「マインドフルネス」が上陸した日 その3

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呼吸の唱え(偈)

ブッダに呼吸してもらい
ブッダに歩んでもらう
私が呼吸することはない
私が歩むこともない

ブッダが呼吸している
ブッダが歩んでいる
私は呼吸を楽しむだけ
私は歩みを楽しむだけ

ブッダは呼吸
ブッダは歩み
私は呼吸
私は歩み

ここにあるのは呼吸だけ
ここにあるのは歩みだけ
呼吸している人はいない
歩いている人はいない

呼吸しながら安らいでいる
歩きながら安らいでいる
安らぎは呼吸
安らぎは歩み

最初にこれを言うわけです。完全に大乗仏教の視点です。私という〝[]〟はないんだと。そうではなくて、歩いているのはブッダだという。これが最初にスパーンと来て、「アーナーパーナ・サティ」の解説に入るわけです。すごいでしょう。

光り輝く仏性があって、じつはそれが私の実体だということを最初に言っておいて、それから息をする時には息に気づきましょう、と。

アーナーパーナ・サティを学ぶ出発点として最初から全然違うわけです。

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